『漫どころ劇場』エピソード8

「ご漫悦な日常」編
〜その2〜

そういえば、そもそも本間担当は知り合いがたこ焼き屋をやってるって名目もあって来てたわけで。と、いうわけで対決の優勝賞品と言っちゃなんだけど、ヤングチーム二人にたこ焼きがプレゼント。1パックを仲良く分けろと。

夏祭りの最後の締めくくりといえば、もはやド定番ですけども、打ち上げ花火ってことで。いろんなことして遊んだけど、このときだけはみんな静かに見入って、打ち解けた感情になってしまう。何でなんでしょうねぇ。

輪投げもしたし、射的もやった、たこ焼きも食べたし、花火も見たから、楽しかった(?)夏祭りもそろそろお開きのお時間がやってまいりました。思わず「ええっ」と言う名残惜しい声が楽しかった否かを物語りますね。

寒くなってくる季節恒例の学校行事といえば、マラソン大会。あんまりコレが好きだという人は少ないと思います。そんな中、これに全てを懸けてる勢いの女の子の登場です。その名も…進道蘭奈さん。

マラソン大会で同じチームとなった進道さん、悦ヶ谷さん、渦井くんの3人。この3人の絡み合いです。同じチームとして走るからには、やはりそれぞれの能力を知っておかないと、ということなんですが…。

やるからには優勝を狙いたい進道さんは、このままじゃ勝てないと踏み、悦ヶ谷さんと有無を言わさぬ猛特訓を開始するのでありました。いやいや、そこまでしなくても、と客観的には思うんですけどね…。

毎日半ば強制的にマラソン特訓に参加させられる悦ヶ谷さんですが、彼女にはそう、漫画の話を書くという大事な仕事があるので、毎日ずっと特訓というわけにもいかないわけで。…と、そんな話が進道さんに通じるかどうか。

進道蘭奈嬢が望ちゃんの後をストーキングし、ついに漫所宅にたどり着いた…それも走って。フツー電車で行くようなところを走って。そりゃスゴいっつーか、驚くっつーか、ひくっつーか…。

人にはそれぞれ真剣に取り組んでいるものがあり、例えば望ちゃんのそれが物語執筆、蘭奈嬢のそれがマラソン、という感じで。取り組み方のスタンスは人それぞれで、強制はあまり…ねぇ？判り合えればいいのになぁー、と。

望ちゃん原作のキャラ「グレプリティ」と、おそらくライバルなんでしょう、誰かさんに似てる気がする「かけっこ魔人」という相手と突然かけっこ対決が始まります。望ちゃんはこの話で何を思い描いているのか…。

いよいよ明日はマラソン大会ということで、気合入りまくりの蘭奈嬢。その気合の入り方ときたら、明らかに空気感が違った、周りを唖然とさせる度合いのモノで…ちょっと過剰なところも見受けられるようで…。

いよいよ(特に進道さんが)待ちに待ったメインイベントの日がやってまいりました。学校の生徒達はもちろん、漫所先生や教子担当も参加することに。意気込みも人それぞれですが、いざ、開幕です。

リレー形式ということで、とりあえず第1走者には漫所先生、そして進道さんがスタンバイし、マラソン大会のピストルが鳴らされます。進道さんの凄まじい意気込みと走りっぷり、いよいよ発揮です。

敵を寄せ付けない凄まじい走りで圧倒的に差をつけた蘭奈嬢、予想通りの本命馬とも言いたいところでしたが、本人も思ってなかったところでペースを落としてしまいます。昨晩のオーバーペースな晩飯が原因か…。

明らかに昨晩の食いすぎが原因と思われるお通じに見舞われてしまった蘭奈嬢。しかし幸いなことにちょうどそこにトイレを発見。だけどここでトイレに入ったら…マラソンが…順位が…どうする、進道蘭奈！

そうは言っても漏らすわけにはいかず、トイレにピットインした進道さん、当然、順位は落ちるわけで…前評判が前評判だけに、後々の自分の立場が気に掛かります。学校社会ってそういうもの、ましてや女の子ですしね…。

トイレのところで落胆し泣いている蘭奈嬢の姿に、そっと気付いた漫所先生…コトの全容を偶然にも知ってしまった以上、見過ごすわけにもいきません。何かしら力になれば、それでこそ主人公であり、ヒーローってもんですね。

いつになく本気の息切れでチェックポイントに飛び込んできた漫所先生。蘭奈嬢の事情があるからなんですが、そんなこととは知らず、勝手にその姿勢に心を打たれ、勝手に熱血漢に燃え出すヒトがいたんですよ、チームメイトに。

漫所先生から事情を聞きつけ、悦ヶ谷さんたちは蘭奈嬢のもとへ…失態を犯した身としては、一番顔を合わせづらい状況なわけなんですが、一体どういう反応をとるのか…そしてマラソンの行方や如何に？

文科系と体育会系、思いっきり合わなかった望ちゃんと蘭奈嬢。いろいろあったものの、なんだかんだでひとつの友情コンビの誕生です。最初は「さん」付けだった、お互いの呼び方の変化がそれを物語っています。

どうも漫所先生も、望ちゃんも、教子担当も、自ら先導に立って仕切るタイプじゃないというか…イベントとかを進んで企てるタイプじゃないんですよね。やりたい気持ちはあるくせに。なかなか切り出せないっていうか…。

で、クリスマスパーティーをやることに決めた漫所ファミリー？の3人なんだけど、自ら仕切るタイプの人間がいないので、いざやるとなるとパーティーって何をすればいいかわからないっていう、残念な面子ですこと、ホント。

おネェ口調、そしてこれまた無類のエッチビデオファンという、どう考えてもイヤすぎる、全く憧れられない新キャラの登場です。たとえ周りからひかれようが、エッチビデオの発売日がイヴだろうが、こういう人には関係ナシなのです。

実際に手に入れてからよりも、買う瞬間こそが一番楽しみだったりします。特にこういうエッチなビデオの場合はそれが顕著。ただ、逆にその欲しいものが無かったりした場合の精神ショックも一番大きかったりしますね。

話題？の新作「伯父暴発」を狙っているのはエロビソムリエだけではなかった…そう、言うまでもなく我らがエロビマスター、漫所先生もまた然り…！この人が借りたんだろうなと思いきや、今回はさらに上を行く誰かが…？

家へ向かうべく、乗った電車内でバッタリと知り合いに会いました。学校とか仕事場以外で出くわすと、なんかいつもとは違う感じで、少々戸惑うというか、気まずいというか…いつものテンションとは違う感じになりますねぇ。

パーティ送迎の漫所先生と望ちゃん。偶然会った蘭奈嬢にこれまた久々に出くわした見村っち。そして左画像で「怪しい者じゃない」と言ってるあの怪しいオッサンも現れ、さらにはあのうずぁいヤツも…役者が揃った感じです。

まぁ、案の定というか…やはり女の子達が例のオッサンに付き纏われてしまうわけで…なんとなく怪しい雰囲気の人なのでどーしても警戒心はぬぐえない感があるんですよね…まぁ悪いことはしてこなさそうなんですけど…。

電車って終点で駅員が車内をチェックするから客を乗せたまま車庫に入っちゃうってことは基本的には無いと思うんですけどね。ただ人間、ミスありますからね。うまい具合に死角にハマるということも充分あり得るかな、と…。

普段の営業車両は客を乗せているので、乗り心地とかは多分気を遣って運転しているんだと思うんですが、客を降ろした回送車、車庫とか客が体感しないところではどうなんでしょう？乗り心地の考慮は無いと思うから…。

好きな子に絡んだり、触れたり…そんな姿を見ると、嫉妬心なんでしょうかね。ついつい突っかかりたくなる少年の気持ち…少しわかる気もします。でも「このコを好きなのは俺だぁあ!」とは言えない照れとかもあってね。

電車ごと回送されてしまって、いわゆる閉じ込められたわけなんですが…人によって捉え方は違いますね。悲観する人、励ます人、へーぜんとしてる人、そして…この期に及んで「パーティー」とか言い出す人…？

そういえば もはや忘れがちですが、そもそもクリスマスパーティーをするんでした。と、なると早いとこ電車から脱出して帰宅しなければ、と思いきや…“ここで”やりたいってことじゃないよな…まさか…？

パーティーとは何ぞ?その意義のひとつをあのオッサンから教示されることになります。ただただカタチだけ準備を整えればいいわけではなく、重要なのは…それにしても、このオッサンに強引に来られたらビビるっつー話で。

この際だから電車の中でパーティーをしちゃおうという、誰から見ても無茶苦茶な話になったわけですが…無茶苦茶かどうかはさておき、単純にパーティーはしたいのかどうか…みんなの意思を聞いてみましょうってことで。

そんなわけで閉じ込められた電車の中でのパーティーが始まります。こんなところで、こんな状況でまともにパーティーなんてできるのかい？と思うところですが…とりあえず、あのオッサンに仕切らせてみるとしましょう。

偶然の出会いの6人に、まさかの車庫閉じ込め、まさかの電車内、まさかの鍋、というまさか続きのクリスマスパーティーとなりましたが…これがまさかのいいムード。食卓を囲んで意気投合するのでありました。

とりあえず鍋を囲んだことで一定のパーティーの様相にはなっているものの、これだけではまだ物足りない…ということでオッサンが次に企画したのが…コンビ対抗のかくし芸大会というわけで。

各組2人ずつ、3班に分かれて それぞれかくし芸の打ち合わせ。漫所先生・うずぁ男コンビの打ち合わせ風景なんですが、二人とも そんなにこーゆーのは得意ではない様子。ていうか得意じゃないどころかうずぁ男は…。

前回に引き続き、今回は残り2組の打ち合わせ風景。さすがに言いだしっぺのオッサンは先導的に芸を着手できるのは当然といえば当然なんですが、残りのメンバーははたして…?

各組とも、とりあえず打ち合わせをしたというところで いよいよ かくし芸大会の開始でございますが…こーゆーのって順番、もめるんだよねー…んでもってトップバッターってのは…ヤなんですよねー…。

漫所先生とうずぁ男の芸は なんと…歌!しかも…●渕剛だと!?LIVE IN 西武新宿線といったところでしょうか。漫所先生の歌、うずぁ男のハープが鳴り渡る…!ただし、ギターがないので伴奏が手すりです。

意外なまでに大評判であった漫所先生とうずぁ男の巡恋歌、望ちゃんも思わず見とれて感激しちゃってるわけですが、感激している場合じゃない、次は自分が芸を披露する番だというのに!しかも結局まだ何をやるか決まってないというのに!!

とりあえず、即興で蘭奈嬢が決めた出し物は…「踊りを魅せる」ということ。事前打ち合わせも何もなし、ぶっつけ本番、なおかつ望ちゃんのほうは立ってるだけで成り立つという、その芸とは如何程に…？

多分、1回じゃ物足りなかったのかな？せっかくだからアンコール、と…。そりゃ望ちゃんのほうは立ってるだけでラクだけど、蘭奈嬢のほうは いちいち大掛かりにアクションをしなきゃいけないから…キツイって！

見ていたら、だんだん自分でもやってみたくなってきたんですかね。今度は望ちゃんのほうがアクションに挑戦!果たしてうまく決めることができるのか、それとも…あッと驚き焦る展開が…？

最後のキメで思いっきりアゴ打ちがキマっちゃった望ちゃん。周りが心配する一方、当の本人はというと…笑ってる？アラ？壊れちゃったのか？笑っちゃう程おかしくなっちゃたのか？？

最後は、いよいよやって来てしまいました…見村っちが不安を残したまま、人間だるま落としショーのお時間が！最後の出番ということが逆に仇となり、ズボンの問題もあるなか、果たして…。

あんまりね、他人の脱ぎたてズボンをはきたいか？って言われたら…正直気は進みませんよね…。しかし、芸を成功させるためには、はかねば…とは思うけど、やっぱり…イヤだああ！ってことで、結果として…。

元々不本意なだるま落としショー、その上ズボンの着脱も強要されたりイヤなこと続きで、こんなもん、正直早く終わらせたい！という投げやりな気持ちが余計と泥沼にハマっていくと…人生そんなもんです。

だるま落としショーは失敗するし、パンツ一丁状態での説教ショーは始まるしで、踏んだり蹴ったりの散々な結果に。そしてさらに見村っちに追い討ちをかけるかのような最悪の惨事が…！

男子にとって、あのテのDVDというのは もはや欠かせないエンターテイメントのひとつ。しかし、女子からしてみたら不潔以外の何者でもない存在…と考えてる人も多いと思います。弁解が大変です。そのジャンルにもよっても。

パーティらしいプログラムも概ね消化したところで、気が付けば大分時間が過ぎていたようで…雪も降ってきたし、寒くなってきたし、そういえば そろそろ…用を足したくなってくるのが人の常ってもんじゃない？

腹に爆弾を抱え始めた人物が二人も車内にいるのは非常に危険っつーことで、もう強引に外に出ちゃったほうがいいという判断に。ただ…外に出たところで、トイレどこだ？外に真っ先に飛び出すのは果たして正解か…？

係員の人が ようやっと来てくれて、一同は ようやっと降車。これにてパーティーも おひらきということで…。なんだかんだで色々この時間を楽しんだ一同、一応、挨拶をして幕を閉じることとします。

長かったクリスマスパーティーも これにて解散です。新たな出会い、新たな同情、そして新たなトラウマが各々あった聖夜は こうして更けていくのでありました…。

そういえば あのオネェのオッサン、どこかのオフィスでの場面が初登場でしたが、一体何の仕事をしているのか…？ていうか、どんなポジションなのか…？こんなオッサンが…。…こんなオッサンが まさか…!?

久々に漫所先生のアシスタントとして復帰した見村くん。そういえば今の体制になってからアシスタントをするのは初めてです。望ちゃんは すでに面識がありますが、教子担当とは初対面で…初対面…!?